爪水虫とは、どんな病気でしょう?原因は?症状は?早く気づき、家族にうつさないための対策法をご紹介します。

爪水虫とは?

爪水虫は爪白癬ともいわれ、足水虫と同様に爪が白癬菌(はくせんきん)に感染してしまっている状態です。爪水虫になる人の多くは、足の親指の爪が感染しています。自分自身の足の親指を確認して見て、爪が白くに濁っている、変形している、ボロボロになっているのであれば白癬菌に感染している可能性があると考えたほうが良いでしょう。

 

爪水虫が足水虫よりも厄介だと言われているのは、爪が白癬菌を貯蔵する役割を担うことになり、他の人にも白癬菌を感染しやすくしてしまいことにあります。周囲の人への悪影響を考えると、爪水虫は徹底的に治療することが大事ということが分かります。

爪水虫の感染経路

爪水虫の感染経路としてスリッパやカーペットに付着することが多く、洗ったりせずにそのままの状態だと半年近く白癬菌がついています。

 

特に家族のなかの一人が爪水虫になっている場合、共有しているスリッパや素足で歩くことの多いカーペットなどは非常に白癬菌が繁殖している可能性もあります。

白癬菌が感染をするのに最低でも24時間以上は必要といわれていますが、あくまでも足の皮膚に問題がない場合であり、もしも傷などがついていたりすると12時間もすれば感染をする恐れがあります。

爪水虫を家族にうつさない為の対策方法

毎日の生活の中でできる対処法

  • 家の中を素足で歩かない。~白癬菌をばらまいてしまう
  • 爪切りやヤスリなどを共用しない。
  • こまめに掃除・洗濯をし、部屋を清潔に保つ。
  • カーペット・マット などを洗って、日光で乾かす。
  • 足を水虫専用の石鹸で洗い、風呂から上がったら、足をタオルで丁寧に拭き、風を当てて乾かす。
  • スリッパ・風呂用マットは、共用しない。
  • 靴は、連続して同じものを履かない。
  • 靴下は、一日2回とりかえる。
  • 靴下は、五本指に分かれている物を使う。

専門医を訪れ正しく診断・治療してもらう

専門医にかかる時の留意点

  • 数日前から市販薬の治療はストップする ~正しい診断の妨げになる
  • お薬手帳を持っていく ~持病や薬の飲み合わせの参考になる
  • 症状、質問事項はまとめておく ~診察時間の無駄をなくす
  • 水ぶくれは潰さず、爪は切らない ~原因菌が見つかりにくい
  • 脱ぎ着しやすい服、靴で行く ~ストッキングやタイツは避ける
  • マニキュア、ペディキュアはしない ~患部が直接見えない
  • 足は清潔にする ~マナーとして

病院での爪水虫の治療法

内服薬の服用

イトリゾールカプセル50(一般名イトラコナゾール)

(服用法)

パルス療法と呼ばれる服用法です。

1回2カプセルを1日2回食直後に服用。これを1週間継続し、3週間休む。これを3回繰り返します。実質の服用期間は3週間です。

(注意点)

イトリゾールは相互作用(飲み合わせ)が非常に多い薬です。

併用禁忌の薬を以下に挙げておきます。

  • アゼルニジピン、ニソルジピン、エプレレノン、アリスキレン(降圧薬)
  • ダビガトラン、リバーロキサバン(抗凝固薬)
  • ピモジド、ブロナンセリン(抗精神病薬)
  • キニジン、ベプリジル(抗不整脈薬)
  • エルゴタミン、ジヒドロエルゴタミン(片頭痛治療薬)
  • トリアゾラム(睡眠薬)

など、一緒に服用することで一方の作用が強くなる物が多くあります。

 

またもともと肝臓の悪い方も症状を悪化させる可能性があるため使用することができません。他にも妊娠の可能性がある人、妊婦は服用できません。胎児に奇形を生じる可能性があるからです。

イトリゾールは本当に制限が多いのです。

 

(価格)

1カプセル394.8円。1日4カプセル 3週間で33163.2円

ラミシール錠125mg(一般名:テルビナフィン)

(服用法)

1日1回 1回1錠を6ヶ月間服用します。

症状により治療期間は変わります。

(注意点)

重い肝機能障害や赤血球・白血球・血小板が減少の副作用がみられる可能性があります。

その為、肝臓の悪い方や、血液に障害のある方には使用できません。

又、肝機能、血液検査を定期的に行わなければなりません。

(価格)

1錠202.9円 1日1錠 6か月で36522円。

 

(内服薬の良い点)

内服薬は腸から吸収され、爪に移行し留まることで持続的な効果を発揮します。

その結果、爪の奥深くの白癬菌を退治することができます。

外用薬を塗る

クレナフィン爪外用液10%(一般名:エフィコナゾール)

クレナフィン爪外用液10%

出典:http://clenafin.jp/product/img/photo_01.jpg

エフィナコナゾールを有効成分とする日本初の外用爪白癬治療薬です。

以前は日本国内で承認されている爪白癬治療薬は経口抗真菌薬のみでしたが、先にも記載しましたように、肝障害等の副作用や薬物相互作用がみられるという欠点があります。

ですから、爪白癬に対し有効性が期待できる外用薬が登場したということは画期的といえます。(平成26年9月保険適応)。

 

ただし、必ず顕微鏡検査もしくは培養して、爪白鮮が陽性であることが判明し、はじめて処方されます。(月1~2本)

 

内容量が3.56gとあまり多くはありませんが、衛生面から1本を4週間以内に使い切ることを推奨しています。

 

(参考価格)

1本(3.56g;4週間で使い切る)の薬価約5900円。

ルコナック爪外用液5%(一般名;ルリコナゾール)

ルコナック爪外用液5%

出典:http://medinfo-sato.com/products/luconac/images/luconac_sato_01.jpg

ルコナック爪外用液はルリコナゾールを高濃度で配合(従来の1%→5%)することで、爪に対する透過性、貯留性を高めた製剤です。

 

ルコナックも、必ず顕微鏡検査もしくは培養にて爪白鮮が陽性であることが判明してはじめて処方されます。

 

(価格)

1本 3.5gで 3492円

 

(効果比較)

クレナフィン

評価項目:52週目の完全治癒率(投与期間48週)

結果:全体:17.8%(117/656 例) 日本人:28.8%(53/184 例)

ルコナック

評価項目:塗布開始48週時の完全治癒率

結果:14.9%(29/194例)

 

上記の結果をみると、クレナフィンのほうが完全治癒率は高いですね。

クレナフィンには日本人だけを対象にしたデータもだされていて、日本人の治癒率がかなり高く出ているのは、日本人は家のなかで、靴を履く習慣が無いことによるものと思われます。

 

外用薬の塗り方はこちらをご覧ください。

まとめ

以上、家庭内での感染の対処法と病院で処方される薬についてご紹介しました。

家族のみならず人にうつる可能性のある爪水虫は、一日もはやく異常に気づき、皮膚科を訪れ、「適切な治療による完治」これに尽きますね。

病院で処方される薬はおおよそ保険が適用されますので、費用負担も少なくてすみます。